女性の仕事と「激務」

男女雇用機会均等法が発令されかなりの年数が経過しました。事業主が労働者を募集・採用、配置、昇進、降格、教育訓練において性別を理由に差別してはならないとして、女性の仕事場も広範囲になったのは喜ばしいことですよね。

ただ、男性と女性では体力の差はやはりあります。いくら差別がないといっても、企業側は女性にある程度配慮をしなければならない部分はあるのではないかと感じます。例えば、男性でも月に20時間を超える残業は「激務」であり、体を壊して退職に追い込まれたり、病院通いをしながら仕事を続けている人もたくさんいます。女性の仕事でも同様に“長時間の労働にはもう耐えられない”という声もあがり問題となっています。

これは総合商社や証券会社に旅行会社、テレビの制作会社にSE、医師や看護師、新聞社や出版業界など広範囲に及んでいます。
特に女性医師や看護師などは人手不足から激務を黙ってこなし、交代してもらいたくとも交代要員がいないため我慢をして働いているのが現状です。
中でも女性医師は、給料が高いのはもちろん一般病院、そして婦人科といった女性専門病院からの需要が高いため、「女性の仕事」として注目を集めている職業です。
女性の割合は少しずつ上昇しているようですが、まだまだごく少数な方です。女性の割合が上がらない原因に、医師という激務をしながら、とても家事との両立をすることは難しいということで、離職が止まらないという実情があるようです。女性にとって働きやすい環境をつくるには、周囲からの協力が必要になるでしょう。
病院側が家事・育児がしやすい体制をつくったり、世間での「家事=女性の仕事」という風潮を無くしていったりすることが女性医師の増加にも繋がるのではないでしょうか。
参考サイト((女医のJOYライフ))